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LCCでマイルは貯まる?ANA・JAL別に「貯まる/貯まらない」を航空会社一覧で整理【2026年版】

ピーチやZIPAIRで飛んでも、ANAマイルやJALマイルは貯まるのか。

結論から言うと、LCC搭乗でマイルは原則貯まりません。ただしJAL系列のZIPAIR・ジェットスター・ジャパン・スプリング・ジャパンの3社と、ANA×ピーチの一部キャンペーンだけは例外があります。

この記事では、国内外LCC12社の「貯まる/貯まらない」を航空会社別の早見表で即答したうえで、ANAマイル・JALマイルそれぞれのLCCとのつながり、搭乗以外でマイルを貯める4ルート、マイル旅とLCC直予約の損益分岐までをまとめています。出典はJAL公式「JALのマイルでLCCの航空券をゲット」Peach公式FAQANA公式「ピーチポイント交換」など、各社の一次情報ページに全て揃えています。

搭乗1回あたり500〜1,500マイル前後の差が積み上がるので、運賃名と便名コードだけは間違わずに覚えておくのが、LCC×マイル戦略のいちばん効く部分です。

この記事の要約
  • LCC搭乗でマイルは原則貯まらない。例外はJAL系列3社(ZIPAIR/ジェットスター・ジャパン/スプリング・ジャパン)とANA×ピーチの一部キャンペーン
  • ジェットスター・ジャパンはStarter FlexBundle以上の運賃で積算率30%。素のStarter運賃は対象外で、便名もGKのみ(JQ・3Kは対象外)
  • ZIPAIRは10,000マイル単位で交換すると1マイル1.5円相当、スプリング・ジャパンは10,000マイル=15,000円クーポンが最大レート
  • ANAマイル→ピーチポイントは500マイル=450ポイント(1マイル0.9円)。ANA SKYコインではピーチ航空券は買えない
  • 搭乗で貯まらない場合もクレカ決済・ポイントサイト・ANA Mall/JAL Mall・デルタ「ニッポン500マイル」の4ルートでマイルを拾える
目次

LCCでマイルは基本「貯まらない」─ まず押さえる3つの前提

LCC×マイルの話に入る前に、前提を3つだけ共有させてください。

LCCは自社マイレージを原則持たない

LCCは低コスト運営を前提にしているため、搭乗距離や運賃に応じてマイルが貯まる会員プログラムを、簡素化しているかそもそも持たないのが基本です。

たとえばPeach公式FAQには「マイレージサービスを行っておりません」と明記されています。ピーチに乗ればANAマイルが貯まる気がするのは、ピーチがANAグループのLCCだからですが、制度の設計としては別物です。

FSC系列LCCには例外ルールがある

大手FSC(フルサービスキャリア)系列のLCCには、個別の例外ルールがあります。JAL系はZIPAIR(便名ZG)・ジェットスター・ジャパン(GK)・スプリング・ジャパン(IJ)の3社で、それぞれ積算や交換のルールが異なります。

ANA系はピーチ(MM)で、搭乗積算はないものの、ANAマイルからピーチポイントへの交換ルートが用意されています。例外の中身はこの後の「航空会社別「マイルが貯まる/貯まらない」早見表」で一覧にします。

「貯まる」には3階層ある(搭乗/搭乗外/キャンペーン)

「LCCでマイルが貯まる」という言葉は、実は3つの層が混ざって語られています。

1つ目は搭乗で貯まる層(GKのStarter FlexBundle以上でJALマイル30%積算など)、2つ目は搭乗以外のクレカ決済・ポイントサイト・モール経由、3つ目はキャンペーン時だけの限定付与です。

ピーチの「ピーチポイント」やZIPAIRの「ZIPAIR Point Club」は航空会社独自の電子マネー的ポイントで、ANAマイル/JALマイルそのものではありません。混同しないよう注意してください。

航空会社別「マイルが貯まる/貯まらない」早見表 ─ 主要LCC12社

主要LCC12社のANAマイル/JALマイル積算可否を1枚にまとめました。

航空会社便名ANAマイル積算JALマイル積算独自ポイント備考
ピーチMM×(キャンペーン時△)×ピーチポイントANA→ピーチポイント交換は可
ZIPAIRZG××ZIPAIR Point ClubJAL⇔ZIPAIRの相互交換あり
ジェットスター・ジャパンGK×○(Starter FlexBundle以上)なし積算率30%・本人搭乗のみ
スプリング・ジャパンIJ×△(キャンペーン時のみ)なしJAL→IJフライトクーポン交換あり
スクートTZ××KrisFlyerスターアライアンス未加盟
エアアジアAK/D7など××AirAsia rewardsANA/JAL積算・交換提携なし
ジェットスター航空JQ××Qantas FFカンタスFFには積算可の運賃あり
ジェットスター・アジア3K××Qantas FFJAL積算対象外(GKとは別会社)
ベトジェットVJ××SkyJoyANA/JAL積算・交換提携なし
チェジュ航空7C××リフレッシュポイントANA/JAL積算・交換提携なし
ティーウェイ航空TW××t’way membershipANA/JAL積算・交換提携なし
フィジーエアウェイズFJ×Tabua Club2025年3月ワンワールド加盟でJAL提携開始

凡例は○=条件を満たせば積算可/△=キャンペーン・特定運賃のみ/×=不可、です。

表の読み方で、特に間違いが多いポイントを3つだけ補足します。

1つ目は、ジェットスター・ジャパン(GK)でJALマイルを貯める場合、予約時にJMBお得意様番号を入れ忘れると積算されない点です。あとから事後登録する救済策はあるものの、予約時入力がいちばん確実です。

2つ目は、JQ(ジェットスター航空・豪州発)と3K(ジェットスター・アジア・シンガポール発)はGKと別会社で、JALマイル積算対象外という点です。ジェットスターと名前は同じでも、便名コードで別物と判別できます。

3つ目は、フィジーエアウェイズ(FJ)の扱いです。JAL公式プレスリリースのとおり2025年3月にワンワールド加盟が完了し、JAL提携が新規追加されました。「LCC」と呼ばれることは少ないですが、南太平洋路線をLCC的な運賃感覚で飛びたい層には関連があります。

私自身はJGCサファイアを取ってからJAL系のフライトに寄せていますが、国内の短距離をコスト優先で飛ぶときは、この表のGK(ジェットスター・ジャパン)をいちばん最初に見ます。Starter FlexBundle以上で30%積算が効くか、素のStarter運賃になっていないかを予約画面で必ず確認する、という順番です。

JMBお得意様番号は、予約フォーム上で自動入力されずに空欄のまま進んでしまう画面構成もあるため、決済ボタンを押す前に番号が入っているかをもう一度見直す癖を付けておくと、後からの事後登録手間が減ります。

ANAマイル×LCCの「貯める」と「使う」─ ピーチを中心に

ANAマイラーにとってのLCC関係は、実質2本柱です。1つ目は、ピーチ搭乗ではANAマイルが原則貯まらないこと。2つ目は、ANAマイル→ピーチポイント交換という「使う」ルートが1本だけあることです。

「貯める」側はほぼゼロ、主戦場は「使う」側、と押さえておくと整理しやすくなります。

ピーチ搭乗でANAマイルは貯まらない(原則と例外キャンペーン)

ピーチ便の通常搭乗では、ANAマイルは付きません。

これはピーチがマイレージ制度を持たないためで、Peach公式FAQでも明記されています。

例外はANA×Peach共同キャンペーンが実施された期間のみで、「Peach秋のご桃乗キャンペーン」「トクするトリプルキャンペーン」など特定条件のピーチ搭乗でANAマイルが付与された実績があります。開催時はANA公式とPeach公式の両方に告知が出るので、予約前に一度確認してみてください。

常時付与ではないので、搭乗マイルを狙うならANA運航便かスターアライアンス加盟社を選ぶ方が確実です。

ANAマイル→ピーチポイント交換の条件と使い道

ANAマイラー×ピーチの主役は、このマイル→ピーチポイント交換です。交換は500マイル単位で、500マイル=450ピーチポイントのレート(1マイル=0.9円相当)に設定されています。詳細はANA公式「ピーチポイント交換」で確認できます。

交換したピーチポイントはピーチ航空券本体・手荷物・座席指定・税金/手数料の支払いに使えます。Peach公式オンラインショップでは利用不可、JPY建ての予約のみ対応で外貨建て予約には使えません。

1マイル0.9円というレートは、ANAの特典航空券として使った場合のマイル価値(1マイル1.5〜3円)と比べると低めです。ピーチポイント交換は、メインの特典航空券で使い切ったあとの端数マイルをピーチの近距離路線で消化する用途に向いています。

個人的には、ANAマイルはメインの特典航空券(国内線・ハワイ方面)に充てる方が1マイルあたりの価値が伸びるので、0.9円レートのピーチポイント交換は積極的には使っていません。ANAアメックスゴールドのMR無期限の強みを活かして、マイル化は特典予約の直前まで粘る運用をしています。

X上の陸マイラー界隈でも、「ピーチポイント交換は端数マイル消化にちょうどいい」「有効期限が近いマイルの逃がし先」という使い方が中心の印象です。国内短距離をピーチで押さえたい、かつ手元にラスト数千マイルが余っている、というシーンでは選択肢として合理的だと感じます。

ANA SKYコインでピーチは買えない(間違いやすい注意点)

ANA SKYコインの利用対象は、ANA国内線・ANA国際線・ANAトラベラーズ(パッケージツアー)に限定されています。

ピーチ(MM便)はSKYコインの対象外で、マイル→SKYコイン交換を挟んでからピーチ代金に充てることはできません。

「SKYコインに交換するとマイル価値が上がる(ステータスにより1.2〜1.7倍)」からピーチにも使えると誤解する人が多いポイントです。ピーチ代金に充てたいならSKYコイン経由ではなく、先述のピーチポイント交換一択になります。

JALマイル×LCCの「貯める」と「使う」─ 系列3社の全ルール

JAL系列のLCCは3社あり、それぞれ積算・交換のルールが違います。

航空会社搭乗でJAL積算マイル→ポイント最大レート特典航空券主な路線
ZIPAIR(ZG)×(相互交換経由で利用)10,000マイル=15,000ポイントポイント交換経由中距離国際線
ジェットスター・ジャパン(GK)○(30%/Starter FlexBundle以上)10,000マイル=15,000円バウチャー片道4,500マイル〜国内線中心
スプリング・ジャパン(IJ)△(キャンペーン時のみ)10,000マイル=15,000円クーポンクーポン充当経由国内・中国路線

俯瞰で見ると、ANA系よりJAL系の方が「貯める」「使う」両方の選択肢が広いことがわかります。全体像はJAL公式「JALのマイルでLCCの航空券をゲット」が一次情報として最も整理されています。

ZIPAIR(ZG)─ 相互交換ができる唯一のLCC

ZIPAIRはJALマイルと独自ポイント(ZIPAIR Point Club)の相互交換ができる、珍しいLCCです。ZG便の搭乗でJALマイルが直接積算されるわけではなく、ZIPAIR Point Clubに一度変換してからZIPAIR代金に充てる建て付けになっています。

JAL→ZIPAIRの交換レートは、3,000マイル=3,000ポイント(1:1)/5,000マイル=5,000ポイント(1:1)/10,000マイル=15,000ポイント(1:1.5)の3段階です。10,000マイル単位でまとめて交換するのが1.5倍レートで最大効率になります。

逆方向のZIPAIR→JAL戻し交換は2ポイント=1マイルで半減するため、一度ZIPAIRポイントにしたらZIPAIRで使い切る前提で交換する方が損しません。

事前準備として、JAL公式「ZIPAIR Point Club」で案内されているとおり、ZIPAIR IDとJMBお得意様番号の紐付け登録が必要です。紐付けしていないと交換メニューが出てこないので、最初にここだけ済ませておいてください。

成田発のロサンゼルス・ホノルル・バンコク・シンガポール・ソウルなどが主要路線で、中距離国際線をLCC的な運賃で押さえたい人に向いています。

ZIPAIR Point ClubとJMBお得意様番号の紐付けは、交換メニューを初めて開く前に1回だけ済ませておく前提作業です。これを飛ばして交換画面に進むと、該当メニューが出てこず混乱しやすいので、最初にここをクリアしておくのが効きます。

私自身はJGCサファイアのステータスを取ってから、長距離はJAL本体の特典航空券に寄せる方針で運用しています。ZIPAIRはその枠外で、中距離国際線を家族の人数分まとめて押さえたい場面で「10,000マイル=15,000ポイント」の1.5倍レートを使う、という棲み分けで見ています。

ジェットスター・ジャパン(GK)─ 30%積算の対象運賃を間違えない

ジェットスター・ジャパン(GK)は、JAL系LCCで唯一、搭乗でJALマイルが直接積算される航空会社です。積算率は30%、本人搭乗が条件で、予約時に「JMBマイルを貯める」を選択してJMBお得意様番号を入力する必要があります。

対象運賃は「Starter FlexBundle(旧Starter Flex)」「Starter Plus FlexBundle(旧Starter Flex Plus/旧Starter Plus/旧Starter Max 経過措置)」です。素の最安運賃であるStarter単体は積算対象外になります。

詳細な対象運賃リストは、JAL公式「ジェットスター・ジャパン積算」ジェットスター公式「Starter Flex Plus運賃ガイド」で最新状況を確認できます。

便名コードの注意点として、JAL積算対象はGK便(ジェットスター・ジャパン)のみで、JQ(ジェットスター航空・豪州発)と3K(ジェットスター・アジア航空)は別会社で対象外になります。

「使う」方向のJAL→GKフライトバウチャー交換は1,000マイル単位から可能で、10,000マイル単位だと1マイル=1.5円相当の最大レート。GK特典航空券は片道4,500マイルからの設定で、国内の近距離路線をかなり少ないマイルで押さえられます。

GKで気を付けているのは、予約画面の運賃選択で「Starter」と「Starter FlexBundle」が並んでいるときに、安さだけで無印Starterを選ぶと30%積算が丸ごと消える点です。差額と30%積算の価値を毎回天秤にかけて、貯めたい時期ならFlexBundleを選ぶ、という判断軸で運用しています。

JMBお得意様番号の入力欄も、マイル選択をオンにしたときに初めて出てくる画面設計のため、最後のレビュー画面で番号が入っているかを必ず1回見直すようにしています。

スプリング・ジャパン(IJ)─ 搭乗積算なし、使う専用と割り切る

スプリング・ジャパン(IJ)は、常時のフライトマイル積算がありません。IJ便に搭乗してもJALマイルは基本的に貯まらず、キャンペーン時のみボーナス付与の実績があります(例:2023年1月開始のキャンペーンではJALカード決済・特定運賃などの条件付きで1搭乗最大500マイル)。

「使う」方向は常時利用できます。JAL公式「スプリング・ジャパン フライトクーポン」によれば、JALマイル→IJフライトクーポンの交換レートは3,500マイル=3,500円/7,000マイル=7,000円/10,000マイル=15,000円、となっています。

10,000マイル単位で1マイル1.5円相当と、ZIPAIR・GKと同じくまとめ交換が有利な設計です。スプリング・ジャパンは「搭乗で貯める」というより、余ったマイルを国内線・中国路線の現金割引クーポンに変える「使う専用」のLCCとして割り切るとスッキリします。

JAL系3社の使い分け早見表

JAL系3社は、路線特徴と「貯める/使う」の重心が違うので、状況で使い分けると効率が上がります。

シーン向いている社理由
国際線の中距離(韓国・台湾・東南アジア・ホノルル)ZIPAIR(ZG)10,000マイル=15,000ポイントで中距離LCC運賃を実質1.5倍のマイル価値で押さえられる
国内線でマイルを直接「貯めたい」ジェットスター・ジャパン(GK)Starter FlexBundle以上で30%積算/4,500マイル〜の特典航空券も併用可
国内線・中国路線で余ったマイルを現金クーポンに変えたいスプリング・ジャパン(IJ)10,000マイル=15,000円クーポンで1マイル1.5円の消費ルート

ざっくりした指針として、中距離国際線=ZIPAIR、国内線で積算したい=GK、端数マイル消化=IJ、と覚えると迷いません。

私の整理の仕方も近くて、国内をコスト優先で飛ぶときはGK、中距離国際線を家族でまとめて押さえたいときはZIPAIR、有効期限が近い余りマイルを逃がす枠としてIJ、という役割で見ています。JALマイル側は、まとめ交換の1.5倍レートが全社共通で効くので、細切れ交換せず10,000マイル単位で動かす前提を崩さないのがコツです。

海外LCCでマイルは貯まる? ─ スクート・エアアジアほか5社

海外LCCは、基本的にANA・JALいずれでも搭乗積算は期待できないと考えておく方が安全です。例外は、LCC的な扱いを受けがちなフィジーエアウェイズ(2025年3月ワンワールド加盟でJAL提携開始)と、親会社運航便を選べば積算が効くスクート(親会社シンガポール航空)の2つです。

スクート(TZ)─ 独自KrisFlyerのみ、ANA・JAL不可

スクート(TZ)はシンガポール航空グループのLCCで、独自マイルはKrisFlyer(親会社SQの制度を共有)です。スクート自体はスターアライアンス未加盟のため、TZ便の搭乗でANAマイルは積算されません。JALマイルとの積算提携もありません。

紛らわしいのは、親会社のシンガポール航空(SQ)運航便を予約した場合です。SQ便ならスターアライアンス経由でANAマイル積算が可能なので、便名がTZかSQかを搭乗券で必ず確認してください。

エアアジア/ベトジェット/チェジュ/ティーウェイ ─ 独自ポイントのみ

アジア系の主要LCCは、ANAマイル・JALマイルとの積算提携も直接交換もありません。エアアジアは「AirAsia rewards(旧BIG)」、ベトジェットは「SkyJoy」、チェジュ航空は「リフレッシュポイント」、ティーウェイ航空は独自会員制度を持ちますが、いずれも自社エコシステム内で完結する設計です。

この層でANA・JALマイルを拾いたい場合の現実解は、LCC代金をANAカードまたはJALカードで決済してクレカ側のマイル(0.5〜1.5%相当)を取るルートに限られます。

ジェットスター航空(JQ)/ジェットスター・アジア(3K)─ カンタス系

JQとジェットスター・アジア(3K)はカンタス航空系列のLCCで、ジェットスター・ジャパン(GK)とは別会社です。JQ便は運賃によってはカンタスFF(ワンワールド)に積算可能で、ワンワールド経由でマイルを貯めたい人には選択肢が残ります。

ただしJALマイルの積算対象はGK便のみで、JQ・3Kは対象外です。予約画面で「ジェットスター」と出てきたら、便名コードで運航会社まで見て判別してください。

フィジーエアウェイズ(FJ)─ 2025年3月ワンワールド加盟で新参の選択肢

フィジーエアウェイズ(FJ)は、2025年3月末にワンワールドへ正式加盟しました。加盟に合わせてJALとの提携が始まり、JMBフライトマイルの積算とJALマイルを使ったFJ特典航空券の利用が可能になっています。詳細はJAL公式プレスリリースにまとまっています。

厳密に言うとフィジーエアウェイズはFSC寄りの位置付けでLCC扱いされないことも多いですが、南太平洋・オーストラリア方面の運賃は手頃な価格帯が多く、「LCC的な予算でフィジー経由のオーストラリアに飛びたい」層には関連する選択肢です。

LCC予約で「搭乗外」にANA・JALマイルを貯める4つの現実解

搭乗で貯まらないLCCでも、予約の動線を工夫するとマイルを拾う余地は残っています。現実解は、クレカ決済/ポイントサイト経由/ANA Mall・JAL Mall経由/デルタ「ニッポン500マイル」の4ルートです。

ANA/JALカード決済でクレカマイル0.5〜1.5%

いちばんシンプルで、どのLCCでも効くのがクレカ決済ルートです。一般ANAカード/JALカードでLCC代金を決済すれば、200円=1〜2マイル相当が貯まります。ANA VISAプラチナ、JAL CLUB-Aゴールドなどプレミアム系のカードなら決済ポイントの上乗せがあるケースもあります。

注意点として、ANAカード・JALカードの「自社便決済でマイル2倍」といったフライトボーナスは自社運航便が対象で、LCC代金には適用されない前提で見積もってください。このクレカ決済マイルは、GKのJMB搭乗積算など他の方法とも同時取得が可能です。

ポイントサイト経由でLCC予約(損益分岐の考え方)

ポイントサイト経由でLCCを予約すると、サイトのポイントが貯まり、それをANA・JALマイルへ交換する二段構えができます。

注意点は2つで、1つは公式直予約よりも料金がわずかに高くなるケースがあること(LCC側の割引クーポンがサイト経由では効かないパターンなど)、もう1つはポイント付与の条件が細かく変わる点です。損益分岐の目安は、サイト経由の還元率が公式との価格差を上回るかどうかで、一般論として還元率13%前後が損益ラインです。

LCCは元の単価が安いので、少額の価格差でも相対的な損失が大きく見えがちです。単発予約ではなく、継続的に同じサイト経由で予約する人向けのルートと捉えておくのが現実的です。

ANA Mall/JAL Mall経由でモノ・旅行を買う

ANA MallやJAL Mallは、マイレージモール経由の買い物でマイルが貯まる仕組みです。ANA MallではPeach航空券の掲載があり、100円=1マイル相当のキャンペーン時増量が定期的に実施されています。JAL Mallは旅行商品・物販が中心で、LCC予約前後の旅行グッズをここでまとめ買いする使い方ができます。

LCC搭乗そのものではマイルが貯まらなくても、LCC旅行にまつわる買い物をモール経由にすると、搭乗マイルの一部を取り戻す発想ができます。

デルタ「ニッポン500マイル」キャンペーン(要点のみ)

デルタ航空には、日本国内線の搭乗すべてで500マイルが付く「ニッポン500マイル」キャンペーンがあります。条件は、デルタ提携クレカの保有・日本国内線の搭乗・年間上限10,000マイル(20搭乗まで)などで、航空会社を問わず対象になるためLCC搭乗でも拾えます。

デルタのスカイマイルは有効期限がないため、長く貯めて海外特典航空券に使いたい層には選択肢になります。

マイル旅とLCC、どっちを選ぶべきか ─ 4つの判断軸

「マイルで飛ぶ(特典航空券)」と「LCC直予約」のどちらが得かは、距離・時期・同行者数・ステータスの4軸で損益分岐が動きます。

距離で決める:近距離ほどLCC有利・中長距離ほど特典有利

近距離(韓国・台湾)では、LCC運賃が1〜2万円台で収まることも多く、同じ路線を特典航空券で取った場合のマイル価値は1マイル1円未満まで下がるケースがあります。この帯域はLCC直予約が有利になりやすい領域です。

一方、中長距離(東南アジア・ハワイ・欧米)はLCCだと乗り継ぎが必要な路線も多く、総コスト+時間コストが膨らみます。特典航空券に換算したときのマイル価値は1マイル2〜3円以上になりやすく、こちらは特典有利です。

私自身の判断軸も、「家族で旅行できる」ラインを基準に時間対効果で見ています。近距離の韓国・台湾あたりは、LCC運賃が家族分でもまとまりやすく、マイル温存&LCC直予約の方がトータルで早いと感じる場面が多いです。

一方、ハワイ方面のような中長距離になると、家族分のマイルで特典航空券が取れたときの1マイルあたりの価値が一気に伸びます。この帯域は、普段の決済をANAアメックスゴールドやソラチカゴールドに寄せて貯めた年5万マイル前後を、数年単位で家族分に積み上げて使う、という動き方で運用しています。

時期で決める:繁忙期ほど特典有利・閑散期ほどLCC有利

繁忙期(GW・夏休み・年末年始)はFSC運賃もLCC運賃も跳ね上がります。特典航空券の必要マイルは固定なので、マイル1枚の価値が相対的に上がり、繁忙期は特典航空券を優先的に使う場面です。

閑散期はLCC運賃が大きく下がり、特典航空券のマイル価値は相対的に低下します。ここはLCC直予約の出番です。

同行者数で決める:1〜2名=特典、4名以上=LCC

マイルは貯めるのに時間がかかるため、家族4人分を同時に特典航空券で取るのは現実的に難しいケースが多いです。LCCは単価勝負で、人数が増えてもコストが線形に増えるだけなので、大人数になるほど相対的に有利になります。

2名ならボーダー、3〜4名以上になるとLCC寄り、夫婦2名の記念旅行なら特典寄り、というのがひとつの目安です。

ステータスで決める:上級会員ならFSC優位が広がる

ANAダイヤモンド・JALダイヤモンドなどの上級会員は、ラウンジ利用・優先搭乗・手荷物無料の優遇があります。LCCでは座席指定・受託手荷物・機内食などをそれぞれ追加料金で購入する設計なので、上級会員がFSCを使った方が実質差額はさらに広がります。

ステータスなしの一般会員の場合、LCCとFSCエコノミーの差は座席指定・手荷物の有無くらいになるので、LCC直予約のコスパが出やすい層です。

マイルとLCCに関するQ&A

ピーチに乗ったらANAマイルは貯まりますか?

原則貯まりません。例外はANA×Peach共同キャンペーン実施時のみで、常時ではありません。「使う」方向のANAマイル→ピーチポイント交換は500マイル=450ポイントのレートで常時可能です。

ZIPAIRにJALマイルで乗れますか?何マイル必要ですか?

JALマイル→ZIPAIR Point Clubに交換してからZIPAIR代金に充てる形で利用します。最大レートは10,000マイル=15,000ポイント(1マイル1.5円相当)で、必要ポイント額は路線・時期で変動するためZIPAIR公式サイトで検索してください。

ジェットスターでJALマイルを貯めるには、どの運賃を選べばいいですか?

Starter FlexBundle以上(旧Starter Flex/Starter Flex Plus/Starter Plus/Starter Max経過措置含む)が対象で、積算率は30%です。素のStarter運賃は対象外で、予約時に「JMBマイルを貯める」を選択しJMBお得意様番号を入力するのが必須条件です。

スプリング・ジャパンに乗ってもJALマイルは貯まらないんですか?

常時のフライトマイル積算はありません。過去にはJALカード決済などの条件付きで1搭乗最大500マイルを付与するキャンペーン実績があり、「使う」方向のJAL→IJフライトクーポン交換(10,000マイル=15,000円クーポンが最大レート)は常時利用できます。

スクートやエアアジアでANA・JALマイルは貯まりますか?

どちらも搭乗積算の提携・直接交換はありません。現実的にマイルを拾う方法は、LCC代金をANAカードまたはJALカードで決済してクレカ側の0.5〜1.5%相当のマイルを貯めるルートのみです。

ピーチポイントには有効期限がありますか?

有効期限があります。購入・交換のタイミングから一定期間で失効する設計で、期間は変更される場合があるため予約前にPeach公式サイトで最新条件を確認してください。

ANA SKYコインでピーチの航空券は買えますか?

買えません。ANA SKYコインの対象はANA国内線・ANA国際線・ANAトラベラーズに限定されており、ピーチ代金にマイルを充てたい場合はANAマイル→ピーチポイント交換(500マイル=450ポイント)を使ってください。

LCC代金をANAカード/JALカードで支払えばマイルは貯まりますか?

貯まります。一般的なクレカマイル還元(0.5〜1.5%相当)は通常通り適用され、搭乗マイル(GKのStarter FlexBundle以上など)とは別立てで同時取得が可能です。

ポイントサイト経由でLCCを予約するのは本当にお得ですか?

公式直予約との価格差を還元率が上回る場合に得になります。一般的な損益ラインは還元率13%前後で、LCC側の期間限定クーポンがサイト経由では効かないケースもあるためクーポン有無を必ず確認してから選択してください。

フィジーエアウェイズはLCCですか?JALマイルは貯まりますか?

厳密にはLCC扱いではありませんが、南太平洋路線を比較的手頃な運賃で飛ばすFSCとして関連します。2025年3月末にワンワールドへ正式加盟し、JAL提携でJMBフライトマイルの積算とJALマイルでのFJ特典航空券利用が可能です。

結局、マイルを貯めるのとLCCで安く飛ぶの、どちらが得ですか?

距離・時期・同行者数・ステータスで変わるので一律の結論はありません。中長距離・繁忙期・少人数・上級会員なら特典航空券寄り、近距離・閑散期・多人数・一般会員ならLCC寄りが目安になります。

まとめ:マイルとLCCは「分けて使う」が正解

LCCでマイルを「貯める」戦いよりも、LCCは「使う」側で活かす方が、手持ちのマイルから引き出せる旅の選択肢は1段広がります。

搭乗で貯まるLCCは実質GK(ジェットスター・ジャパン)1択、Starter FlexBundle以上の運賃で積算率30%、この1点だけが「貯める」観点での結論です。

ANA主力のマイラーは、ピーチを「貯める」対象ではなく「マイル→ピーチポイント交換で近距離を安く押さえる」用途として割り切るのが合理的です。SKYコインはピーチに使えない/1マイル0.9円はラストマイル消化用、の2点を押さえてください。

JAL主力のマイラーは、GKで積算・ZIPAIRで中距離国際線・IJで余りマイル消化、の3枚看板を状況で使い分けると無駄がありません。10,000マイル単位でまとめて交換すると最大レート(1マイル1.5円相当)になるのは、ZG・GK・IJ3社に共通するセオリーです。

海外LCC(スクート・エアアジア・JQ・3K・ベトジェット・チェジュ・ティーウェイ)は直接積算・直接交換のルートがないので、ANA/JALカード決済でクレカマイルを拾うのが現実解です。フィジーエアウェイズだけは2025年3月のワンワールド加盟で例外的にJAL提携が効くので、南太平洋方面の選択肢として覚えておくと役に立ちます。

運賃名と便名コードを間違えない、これがLCC×マイル戦略でいちばん効く基本動作です。

私自身はANAアメックスゴールドとソラチカゴールドの2枚持ちで年5万マイル前後を安定して獲得しつつ、フライトはJGCサファイアの35%ボーナスを活かしてJAL系に寄せる運用をしています。LCCはその中で、国内の短距離をコスト優先で飛びたいときに「GKで積算しつつ、ANAマイルは特典航空券まで温存する」という役割分担で見ると、マイル戦略全体がぶつからずに回ります。

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