※当記事はヒルトンからアメックスカードが発行される場合、どのようなスペックや特典になるか考察した記事です
※ヒルトン・アメックス・アスパイア・カードとヒルトンアメックスカードと表記します
2020年6月に、三井住友カードが提供していたヒルトン・オナーズVisaプラチナ、ゴールド、グラシックカードの新規発行受付が2020年6月30日をもって終了することになりました。
ヒルトンが発行するカードはなくなってしまうのか…?
そんなことはありません。
ヒルトン・オナーズVisaプラチナ、ゴールド、クラシックカードの新規入会は2020年6月30日(火)をもって受付終了いたしました。(家族カードの新規入会も含む)
ヒルトンが異なるブランド会社と発行を予定している新提携カードについての詳細はヒルトンのウェブサイトよりご確認いただけます。
引用:三井住友カード
上記の引用文には「ヒルトンが異なるブランド会社と発行を予定している新提携カード」とあり、ヒルトン・オナーズの公式サイトにもアメックスのカードが表示されたため、ヒルトンカードはアメックスから発行されることでしょう…(まだなんとも言えないですが)
ちなみにUSではヒルトンとアメックスが提携してヒルトン・アメックス・アスパイア・カードを発行しています。
ということで、ヒルトンの新規カード付帯の特典について、ヒルトン・アメックス・アスパイア・カード(以下、ヒルトンアメックスカード)を参考にしつつ考察してみたいと思います。
ヒルトンアメックスカードの基本情報
※USのアメックス公式サイトを参考にしています。
年会費
ヒルトンアメックスカードの年会費は450米ドル(約47,000円)です。
日本で発行されていたヒルトン・オナーズVisaプラチナカードの年会費が67,500円であり、特典はヒルトンアメックスカードの方が充実しているため破格です。
後ほど特典などについてもご紹介しますが、年会費が実質無料と言っても過言ではないほど充実しています。
ひとつ例を挙げると、無条件でダイヤモンドステータスが付与される点です。
ダイヤモンドステータスの場合、以下のような特典を享受できます。
- 無料の客室アップグレード(1ベッドルームのスイートルームを含む)
- エグゼクティブ・ラウンジの利用
- 毎日無料のコンチネンタルブレックファスト(会員と同室に宿泊の1名まで)
一度の宿泊で3万円以上の価値を生むこともあるため、年に数回ヒルトンホテルに宿泊するだけで年会費がペイできそうです。
ところでヒルトン・オナーズVisaプラチナカード(新規申し込み中止)には「Fast track to Diamond」という特典が付帯しており、ダイヤモンドステータス付与のハードルが以下のように下がります。
滞在・宿泊条件 | 1年間(1月1日~12月31日)に10回の滞在、または20泊して宿泊費を含むすべての支払をヒルトン・オナーズVisaプラチナカードで決済 |
---|---|
プラチナカード 利用条件 |
1月~12月の請求金額のうち、買物利用分の合計が120万円以上 |
ヒルトン・オナーズVisaプラチナカードはあくまでもダイヤモンドステータスの条件緩和であり、ヒルトンアメックスカードは無条件でダイヤモンドステータスになれるのです…!
ポイント還元率
ヒルトンアメックスカードで決済すると、支払先に応じて、以下のようにヒルトンのポイント(ヒルトン・オーナーズポイント)が貯まります。
項目 | ポイント |
---|---|
ヒルトンホテル&リゾート | 1ドル=14ポイント |
航空会社から直接購入した航空券など | 1ドル=7ポイント |
米国内のレストラン | 1ドル=7ポイント |
その他 | 1ドル=3ポイント |
3ポイントの価値がおおよそ1ドルほどなので、ポイント還元率はおおよそ1.0%ほどです。
ヒルトンホテルではポイント還元率10%越え?
ヒルトン・オナーズのダイヤモンドステータスの場合、ヒルトンホテルに泊まると1米ドルにつきヒルトン・オナーズポイントが20ポイントが追加で貯まります。
なのでダイヤモンド会員がヒルトンホテルに泊まり、ヒルトンアメックスカードで決済すると、1米ドルにつき34ポイント(14ポイント+20ポイント)貯まります。
つまりポイント還元率10%越えと、かなりの高還元率を実現できます…!
ちなみに、他のステータスの場合は以下の通りです。
会員ランク | 加算率 | 1ドルあたりの獲得ポイント |
---|---|---|
ブルー | なし | 10ポイント |
シルバー | 20% | 12ポイント |
ゴールド | 80% | 18ポイント |
ダイヤモンド | 100% | 20ポイント |
ヒルトンアメックスカードの特典
ヒルトンアメックスカードをご紹介します。
魅力的な特典が盛りだくさんです。
入会で15万ポイント
ヒルトンアメックスカードを発行後、3ヶ月以内に4,000ドルのカード決済をするとポイントが15万ポイントもらえます。
日本の場合、新宿にあるヒルトン東京では60,000ポイントで無料宿泊できます(宿泊日によって必要ポイント数は変化します)
なのでヒルトンアメックスカードを発行後、条件をクリアすれば、いきなりヒルトン東京レベルのホテルに2~3泊も可能なのです。
通常なら1泊30,000円以上するため、年会費450ドルは簡単にペイできます。
ダイヤモンドステータスの付与
ヒルトンのダイヤモンドステータスでは、以下のような特典が享受できます。
- 会員様向け割引保証
- 特典滞在時のリゾート料金不要
- デジタルチェックイン&客室の選択
- デジタルキー
- 客室内及びロビーでのWi-Fi
- 2人目のお客様ご宿泊無料
- レイト・チェックアウト
- ポイント譲渡及びポイントプール無料
- スタンダードルーム特典により、5泊目無料
- ボトルウォーター2本
- エリート会員様の繰越特典
- お部屋のアップグレード(スイートまで)
- 全てのホテルでの朝食無料サービス
- 無制限のマイルストーンボーナス
- ダイヤモンド会員資格の延長
- 48時間客室保証
- エリート会員資格の贈呈
とくに注目すべきは、お部屋のアップグレード(スイートまで)、全てのホテルでの朝食無料サービス、ラウンジの利用でしょう。
お部屋はなんとスイートルームまで無料アップグレードが可能なのです。
仮に1泊30,000円のスタンダードルームで予約しても、ダイヤモンドステータスの特典で10万円を超えるお部屋にアサインされることもあるのでしょう…!
当日の客室の空き具合によりますが、夢がある特典です。
そして朝食無料サービスもお得です。
ヒルトンホテルの朝食は4,000円ほどするため、それが2名まで無料で利用できるので、これだけで8,000円ほどの価値です。
4,000円の朝食にはなかなか手が出せないので、個人的に非常に嬉しい特典です。
ヒルトンホテル無料宿泊特典
入会すると、初年度から「Weekend Night Rewards」という週末に利用できる無料宿泊特典が付与されます。
この特典のすごいところは、カテゴリーを問わない点です。
カテゴリーとは、ホテルのランクを指すのですが、最高ランクまで可能です。
また、ヒルトンアメックスカードで年間60,000ドル決済すると、追加でもう1泊分のWeekend Night Rewards(週末無料宿泊特典)が付与されます。
60,000ドルは600万円を超えるのでなかなかハードルが高いですが、決済額が大きい方は獲得できるでしょう。
無料宿泊特典は、カードを継続するたびにもらえます。
時期によっては、Weekend Night Rewardsだけで年会費の元が取れてしまうかもしれません。
合計500ドルのクレジット
ヒルトンアメックスカードは、合計500ドルのクレジットが得られます。
クレジットの内訳は以下の通りです。
- ヒルトン・リゾートで使える250ドルのクレジット(請求額から割引)
- 航空会社がカードに請求する費用に対して250ドルのクレジット(請求額から割引)
ホテルで250ドル、航空クレジットで250ドルで合計500ドルです。
ヒルトンホテルはリゾートの範囲が広く、クレジットを使いやすいです。
たとえば、ハワイのヒルトンハワイアンビレッジでは施設内にレストラン、お土産屋さん、カフェ、ブランドショップなどが入っているため、滞在中に250ドルを使うこともおそらく簡単です。
飛行機関連でのクレジットは、荷物の追加費用、座席指定費用などが対象です。
上記の2つのクレジットを併用すれば、1回の旅行で500ドルを使えるため、年会費の450ドルが一発でペイできます。
コンシェルジュサービス
24時間365日年中無休で対応してくれるコンシェルジュサービスが付帯します。
コンシェルジュサービスでは国内・海外ホテルの手配や航空券などの手配、国内レストランの案内・予約などがお願いできます。
大小さまざまなリクエストに対応してくれるため、まるでプチ秘書のようです。
旅行系特典
プライオリティ・パスのプレステージ
プライオリティ・パスは、世界中1,300箇所の空港ラウンジを利用できるサービスです。
プライオリティ・パスを正規のルートから申し込むと、429ドル(46,000円ほど)必要ですが、ヒルトンアメックスカード特典として無料で付帯してます…!
空港ラウンジにはドリンク、アルコール、軽食、Wi-Fi、充電があるため、フライトまでの時間をより快適に過ごせます。
とくに海外の空港ラウンジではとても重宝します。
海外の空港では、Wi-Fiを拾いづらかったり、食べ物等を購入しづらかったり(とくに乗り継ぎの時)します。
さらに中にはシャワーがある空港ラウンジもあるので、フライト前にさっぱりできるのも大きなメリットです!
プレミアムグローバルアシストホットライン
自宅から100マイル以上移動する間、24時間年中無休の医療、法律、金融、その他の選択された緊急時の相談サービスを受けられます。
医療および法務の専門家を紹介してもらえ、処方箋の交換、ホテルの緊急チェックインとキャッシュワイヤー、荷物の紛失、パスポートの紛失または盗難なども対応してもらえます。
サードパーティのサービスプロバイダーから請求される費用を負担する場合がありますが、緊急医療輸送支援は、プレミアムグローバルアシストホットラインによって承認された場合は無料です。
おまけ①日本でのヒルトン・オーナーズポイントの使い道
ヒルトン・オナーズポイントの使い方は以下の2つです。
- ヒルトンホテルの宿泊で使う
- 航空会社のマイルへ交換する
結論をお伝えすると、ヒルトン・オナーズポイントは宿泊で使うのがおすすめです。
ヒルトンホテルの宿泊で使う
まずはホテル宿泊です。
ポイント&マネーという、ポイントと料金の割合を自由に決められる制度が導入されてから、ポイントの使い勝手が良好になりました。
そのため、以下のような使い方ができます。
- 全部ポイント利用で宿泊
- 一部ポイント一部お金で宿泊
1ポイントあたりの価値ですが、宿泊するホテルや時期により変わります。
おおよそ0.3円~0.6円くらいです。
ちなみに、日本のヒルトン系列のホテルは以下の通りです。
地域 | ホテル名 |
---|---|
北海道 | ヒルトンニセコビレッジ |
東京 | ヒルトン東京 |
ヒルトン東京お台場 | |
コンラッド東京 | |
千葉 | ヒルトン東京ベイ |
ヒルトン成田 | |
長野 | 旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクションbyヒルトン |
神奈川 | ヒルトン小田原リゾート&スパ |
愛知 | ヒルトン名古屋 |
大阪 | ヒルトン大阪 |
コンラッド大阪 | |
福岡 | ヒルトン福岡シーホーク |
沖縄 | ダブルツリーbyヒルトン那覇 |
ダブルツリー byヒルトン那覇首里城 | |
ダブルツリー・リゾート by ヒルトン沖縄北谷 | |
ヒルトン沖縄北谷リゾート | |
ヒルトン沖縄瀬底リゾート |
ヒルトン系列のホテルは世界中にあり、日本を除いても5,000以上あります。
マイルに交換する
参考までに、主要な航空会社のマイルへの交換レートをご紹介します。
※10,000ヒルトン・オナーズポイントを移行した場合
航空会社名 | 1万ポイント交換 |
ANA | 1,000マイル |
JAL | 1,000マイル |
デルタ航空 | 1,000マイル |
ブリティッシュ・エアウェイズ | 1,000マイル |
キャセイパシフィック航空 | 1,000マイル |
シンガポール航空 | 1,250マイル |
その他航空会社を確認したい場合は公式サイトを参考にしてください。
※ポイントの有効期限について
ヒルトン・オナーズポイントの有効期限は1年間です。
しかし、以下のいずれかを行えば有効期限が1年間伸びます。
- ポイントヒルトンファミリーホテルに宿泊する
- クレジットカードやポイント移行でヒルトン・オナーズポイントを獲得する
- ヒルトン・オナーズポイントを購入する
つまり、実質無期限にすることが可能です。
コツコツ貯めたポイントが失効しないように、毎年上記のうちのいずれかを実行しましょう。
おまけ②日本で発行されていたヒルトンVisaカードについて
ヒルトン・オナーズVisaカードは、2020年6月に申し込み受付終了となりました。
ヒルトン・オナーズVisaプラチナ、ゴールド、クラシックカードの新規入会は2020年6月30日(火)をもって受付終了いたしました。(家族カードの新規入会も含む)
ヒルトンが異なるブランド会社と発行を予定している新提携カードについての詳細はヒルトンのウェブサイトよりご確認いただけます。
- 別ウィンドウでヒルトンのウェブサイトへリンクします。
お客さまにはご迷惑をお掛けいたしますが、何卒宜しくお願いいたします。引用:三井住友カード
ヒルトン・オナーズVisaプラチナ、ゴールド、グラシックカードの基本的なスペックは以下の通りです。
項目 | クラシックカード | ゴールドカード | プラチナカード | |
---|---|---|---|---|
年会費 | 本会員 | 3,225円 | 14,150円 | 67,500円 |
家族会員 | 605円 | 1人目:無料 2人目:以降1,100円 |
無料 | |
ポイント付与率 | 1,000円ごとに10 ヒルトン・ポイント(1%) | |||
ボーナスポイント | 入会時 | 1,000pt | 2,000pt | 3,000pt |
更新時 | - | 1,000 pt | 1,000 pt | |
宿泊時(最大) | 1,000 pt | 2,000 pt | 2,000 pt | |
得られる会員ランク | シルバー | ゴールド | ゴールド (年120万円利用か10滞在か20泊でダイヤモンド) |