JGCカードの発行資格を手に入れたら、どのグレードや提携カードで発行しようか悩むと思いますが、結論をいうと「CLUB-Aカード」がもっともおすすめであり、提携カードは人によって変わってきます。
なぜCLUB-Aカードがおすすめである理由はもちろん、JGCカードの基本から選び方まで解説します。
結論:JGCカードはCLUB-Aがおすすめ
JGCカードを発行するなら、CLUB-Aカードがおすすめなのですが、その理由はシンプルにコスパがいいからです。
たとえば、JALゴールドカードとの違いでいうと、おもに国内主要空港の空港ラウンジが使えるかどうかの差ですが、JGCカードならJALサクララウンジやワンワールドラウンジを利用できるので利用回数は少ないはず。
そこに年会費5,000円の差の価値があるのかと考えると、個人的には不必要派です。
ぶっちゃけ国内の空港のカードラウンジは、最低限のドリンクと電源・ネットがある待合室みたいな感じでクオリティがそれほど高くないので、フライト時間ギリギリまで仕事などする予定がない限りは搭乗ゲート付近で待ってるか、カフェに入った方がいいと感じます。
JALプラチナカードについては、世界中で空港ラウンジが利用できるプライオリティパスが付帯したり、コンシェルジュが利用できるようになりますが、そこにCLUB-Aとの年会費の差額(20,000円)の価値は少ないと感じます。
そもそもコンシェルジュは利用する機会が少ないですし、実際自分でできることをお願いするような形なので、よっぽど時間に余裕がない人以外は使っていないのでは?と思います。
空港ラウンジについては、世界中利用できるのは大きなメリットではありますが、JGCカードを持てばJALやワンワールドに加盟している航空会社を積極的に使いたくなります(やはり特典が充実しているので、ちょっと高くても選びがちですし、JGC取ったはいいけどLCCしか乗らないというのは考えづらいです)
となると、JALサクララウンジやワンワールドラウンジを利用することになるので、世界中のカードラウンジの利用資格があったとしてもあまり利用しないでしょう。
年間50万円以上、JALのチケットを購入するなら…
体感として8割以上の方はCLUB-Aを選ぶのがいいと思いますが、年間で50万円以上航空券を買うなら上位カードのプラチナがおすすめです。
プラチナカードはJALチケット購入時には還元率4.0%になるのですが、そこで獲得できるJALマイル数を考慮すると、年会費の差額があったとしてもJALプラチナを持つのがもっともお得になります。
ちなみにJALプラチナカードは提携カードがJCBとAMEXだけですが「絶対にAMEXしか持たない!」という感じでなければ、旅行保険が充実しててWAON対応のJCBを選ぶのがおすすめです。
JGCカードを発行する前にJALカードを持っておくと、スムーズにJGCカードに切り替えができるのと、搭乗時にマイルが貯まりやすいので発行しておくのをおすすめします。
JGCカードの比較(グレード)
JGCカードを発行するならCLUB-Aカードがもっともおすすめですが、人によっては別のグレードの方がいいというケースもあり得ますので、JGCカードを選ぶ細い基準なども紹介します。
まずはグレード選びですが、JAL普通カードはJGCカードにできないためCLUB-A・ゴールド・プラチナの3種類が候補になります。
マイルの観点で比較
まずはカード利用時のマイルの貯まりやすさの観点で比較してみます。カードを持ってることでマイルが獲得できる場面としては、カード決済とフライトです。
フライトマイル
まずはフライトですが、そもそも飛行機搭乗時にもらえるマイルは「区間マイル(距離) × 積算率 + ボーナスマイル」で計算されます。
ボーナスマイルはCLUB-Aでもプラチナでも同じであり、差が生まれるのは積算率です。
積算率は早割料金だと積算率が低くて正規料金だと積算率が高くなる傾向にあり、たとえばダイナミックパッケージというお得なプランだと積算率が50%です。
プラチナだけは積算率が常時100%になるので、JAL便をよく利用する方なら恩恵を受けられそうに思えますが、ツアーマイルプレミアムという積算率を100%にできるサービスがあるので、CLUB-Aやゴールドでも積算率を常時100%にできます。
ツアープレミアムのイメージとして「東京からパリにダイナミックパッケージでエコノミークラスで行った場合」を紹介します。
上記の場合だと、もらえるマイル数の差が6,000マイル。仮に6,000マイルあると、国内線の片道分のチケットと交換できたり、どこかにマイルという往復6,000マイルで行けるミステリーツアーに参加もできます。
カード決済
次にカード決済ですが、CLUB-Aだけは通常還元率が0.5%であり、JAL便購入時にプラチナが4.0%である点が着目すべきポイントです。
CLUB-Aカードは一見還元率が低いというように見えるのですが、ショッピングマイルプレミアムという還元率を1.0%にできる年間3,000円のオプションに加入することで、ゴールドやプラチナと同じ還元率にできるため弱みをカバーできます。
ちなみにふだんのカード決済額が少ない場合にはショッピングマイルプレミアムに加入しなくてもOKですが、目安として年間50万円以上のカード決済があるなら、年間3,000円支払ったとしても加入した方がお得です。
続いては、JAL便購入時なのですが、プラチナが圧倒的であり4.0%です。CLUB-Aやゴールドと2.0%も違うので、おおよそ年間40~50万円ほどJAL便のチケットを購入するなら、年会費を考慮してもプラチナがもっともお得です。
たとえばゴールドカードと比較してみます。
2.0%の差だと50万円決済でもらえるマイルの差が10,000マイルですが、1マイルの価値は特典航空券にすることで3円以上になりうるので、年会費15,000円の差がなくなる感じです。
特典の観点で比較
グレードによる特典の差で注目すべきは、以下の6つです。
ショッピングマイルプレミアムとツアープレミアムについては、CLUB-Aやゴールドでも追加でお金を支払えば利用可能なので、カード決済やフライトが多い方は追加すればOKです。
他の特典については、あれば嬉しいけどなくてもいいかなという印象です。
そもそもコンシェルジュは利用する機会が少ないですし、実際自分でできることをお願いするような形なので、よっぽど時間に余裕がない人以外は使っていないのでは?と思います。
空港ラウンジについては、利用できるのは大きなメリットではありますが、JGCカードを持てばJALやワンワールドに加盟している航空会社を積極的に使いたくなります(やはり特典が充実しているので、ちょっと高くても選びがちですし、JGC取ったはいいけどLCCしか乗らないというのは考えづらいです)
となると、JALサクララウンジやワンワールドラウンジを利用することになるので、世界中のカードラウンジの利用資格があったとしてもあまり利用しないでしょう。
コスパの観点で比較
維持費は上記の通りでありCLUB-Aがもっともお得です。
それぞれのグレードの差としては、おもに空港ラウンジや旅行保険、コンシェルジュあたりです。
サクララウンジが利用できるJGCカードにおいては、空港ラウンジはとくに重要度が高くないので、よっぽど世界中飛び回ってカードラウンジが利用したい場合を除いて、不必要かと思います。
コンシェルジュは利用する機会が少ないですし、実際自分でできることをお願いするような形なので、よっぽど時間に余裕がない人以外は使っていないのでは?と思います。
JGCカードを発行する前にJALカードを持っておくと、スムーズにJGCカードに切り替えができるのと、搭乗時にマイルが貯まりやすいので発行しておくのをおすすめします。
JGCカードの比較(提携カード)
続いて提携カードですが、JAL普通カードでいうと提携カードが8種類以上あります。
選び方はシンプルで、自分がよく利用する電子マネーに対応したカードを選ベばOKです(すべてのグレードで全ての提携カードがあるわけではないです)。
たとえば、Suicaを使うならSuicaで、PASMOを使うならOP、WAONを使うならTOKYU POINT ClubQがおすすめです(各電子マネー利用時にもっともポイント還元があるのが上記の通りです)。
もしもグレードがゴールドカードの場合、空港ラウンジ特典や旅行保険を充実させたいならダイナースがおすすめですが、年会費が13,000円ほど上がるのと海外では使いづらい点に注意してください。
また、プラチナカードでいうとJCBがおすすめです。WAON対応なので還元率アップできる場面あり、QUICPay対応なので支払いが便利で、付帯保険がアメックスよりかなり充実しているからです。
まとめ
JGCカードを選ぶとき、グレードはマイル・特典・コスパの3つを考慮するとスムーズに自分にあったカードが分かります。
提携カードは、ふだんよく使う電子マネーが付帯しているカードを選べばOKなので、JGCカード選びは実はそんなに大変ではないですよね!
この記事がJGCカード選びの参考になれば幸いです。
JGCカードを発行する前にJALカードを持っておくと、スムーズにJGCカードに切り替えができるのと、搭乗時にマイルが貯まりやすいので発行しておくのをおすすめします。