「JALダイナースって他の国際ブランドとどう違うかな?」
「他のJALゴールドやJALプラチナじゃなくていいか悩んでる」
JALのゴールドカードに分類される「JALダイナースカード」
JALダイナースカードはふだんの支払いでJALマイルが貯まりやすいのはもちろん、世界中850を超える空港ラウンジ特典や提携レストランを利用時に1名分無料になる特典をはじめ、魅力が盛りだくさんです。
しかし、年会費が税込だと30,000円越えと、値段だけ見るとお高めです。
あと3,000円を追加すればJALプラチナカードも発行できたり、他のJALゴールドカードにすれば年会費を10,000円ほど抑えられたりもします。
そんな中、JALダイナースカードを発行する価値があるのか?って気になりますよね。
この記事では、JALダイナースカードの基本的なスペックや特典はもちろん、他のJALゴールドカードやJALプラチナカードと比較しつつ「こういう状況なら、このカード!」というのがパッとわかるように解説します。
JALダイナースカードの基本スペック
JALダイナースカードは、JALマイル還元率が他のJALカードと同様で突飛つして高いわけではなく、年会費30,800円とお高めであり、ダイナースなので海外だと利用できる場面が減ってしまうデメリットがあります。
しかし、年会費を上回るほどの価値があるカードだと考えます。
VIPラウンジ(ファーストクラス・ビジネスクラス利用者向けラウンジ)の利用特典があったり、グルメ優待特典では指定のレストランなら1名分無料で食事ができます。
仮に1人1万円ほどのレストランに年間3回行けば、年会費の元は取れます。
もちろん、ふだんのショッピングでは100円ごとに1JALマイルと高還元率でマイルを貯めることができ、JAL便利用時には通常もらえるマイル数に25%上乗せがあったりします。
また、ダイナースカードはAMEXと並んでステータスを感じる人が多いカードであり、実際に27歳以上じゃないと申込みができないこともあり、持っていると「おっ!」と思われるステータスがあります。
色々な場面でVIPな優待を受けたり、ふだんの生活でJALマイルを貯めたい方におすすめのクレジットカードです。
年会費は30,800円ですが、1ヶ月で見ると2,570円ほど。投資する価値は全然あります。
国際ブランドはダイナースクラブ
ダイナースクラブカードは、世界で最初に誕生し、日本でも一番長い歴史を持つ、伝統ある格式高い国際ブランドです。
なんと「カード利用金額に一律の制限を設けない」というポリシーがあるため、審査基準が厳しいことでも有名であり、基本的に27歳以上しか保有することができません。
JALカードは全部で20種類以上ありますが、ダイナースクラブはこの1枚のみです。
利用できる場所が相対的に少ないというデメリットあり
ところで、国際ブランドにはVisa・Mastercard・AMEX・JCBなどがあります。
世界シェアでいうと、VisaとMastercardが圧倒的です。
なので「VisaとMastercardは利用できるけど、他は利用できません」なんてこともぜんぜんあり得ます。
日本ではJCBが使える場所でダイナースを使うことができるので、国内で使う分にはあまり不便しません。しかし、海外で使う時は注意してください。
JALマイル還元率は通常1.0%(ダイナースの優遇はナシ)
JALカードは、普通カードとCLUB-Aカード(ゴールドカードの下位カード)だとJALマイル還元率0.5%であり、ゴールドカードとプラチナカードは1.0%です。
JALダイナースカードはJALゴールドカードの部類なので1.00%です。
とはいえ、JAL普通カードやJAL CLUB-Aカードは、年間3,000円(税抜)のショッピングマイル・プレミアムというショッピングマイルが2倍になるオプションに加入すれば還元率を1.00%にできます。
なので、ふだんの支払いでJALマイルを貯めたい場合で、コスト面を気にする場合には、JAL普通カードを検討するのがおすすめです(実際には僕はJAL普通カードを発行して使っています)。
JAL特約店を利用すればJALマイル還元率はアップ
JALカード特約店という、ショッピングマイルが2倍たまる店舗を利用時には、還元率は2.00%以上にもなり得ます。
JALカード特約店にはJALグループ航空券の購入やJAL/JTA機内販売をはじめ、ホテル、レストラン、ゴルフ場など日本全国に、なんと約52,000店舗あります。
少し例を挙げてみます。
JXTGエネルギー | イオン |
有楽町JALプラザ | ランズエンド |
大丸松坂屋 | 紀伊書店 |
ディノス (オンラインショップ) | スターバックス (オンライン入金) |
ファミリーマート | 家電専門店ノジマ |
トヨタレンタカー | JAL航空券 |
マツモトキヨシ | JALショッピング |
日比谷花壇 | JAL DUTYFREE ショップ |
ロイヤルホスト | 花キュープット |
ウェルシア | タイムズレンタカー |
いきなりステーキ | オリックスレンタカー |
自分自身がよく使うお店があればラッキー。
もしも似たようなお店があれば切り替えることで2倍もマイルが貯まります。
ダイナース旅行保険はかなり充実
旅行保険は以下の通りです。
※スマホの場合は表を左右にスクロールできます
海外旅行/国内旅行傷害保険 (傷害死亡・傷害後遺障害) |
最高1億円 ・カード自動付帯分:5,000万円 ・カード利用条件分:5,000万円 |
---|---|
傷害・疾病治療費用 (海外旅行) |
300万円 |
賠償責任 (海外旅行) |
1億円 |
海外での携行品損害 (1旅行限度額/年間限度額) |
50万円/100万円 |
救援者費用 (海外旅行) |
400万円 |
日本語による 救急サービス |
○ |
JALカード ゴルファー保険 |
○ |
JALダイナースカードの旅行保険の内容だけ見ても、比較ができないので、良し悪しの判断がつかないと思います。
一般的なゴールドカードの旅行保険よりも少し充実しているかな、という印象です。
ところで、旅行保険でとくに重要なのが傷害・疾病治療費用です。病気や怪我などで治療や入院したときの補償額です。
傷害・疾病治療費用は300万円なので十分そうに思えますが、アメリカで20代の旅行者が盲腸の手術費と入院費などで575万円もの請求があった事例などもあります。
2017年度は「29人に1人」がなんらかの事故・病気等に遭われ海外旅行保険を利用しています。
(中略)
当社で2017年度「治療・救援費用」の支払いが300万円以上の高額医療費用事故は68件、そのうち1,000万円を超えた事故は8件となっています。
また、治療・救援費用の保険金支払最高額は、3,588万円となりました。
クレジットカードの中でも300万円は良い部類なのですが、十分ではないことを頭に入れておいてください!
傷害・疾病治療費用は別カードとも合算が可能なので、旅行保険目的でクレジットカードを複数枚持っておくのを推奨します。
もちろん、JALカード以外のカードでもOKです!
家族分はカバーできないので注意
ダイナースカードは本会員の保険でいうとJAL CLUB-A ゴールドカードの中でJCBとOPカードと同列で1番充実しています。
しかし、JCBとOPカードは家族に対しても補償がありますが、ダイナースはありませんのでご注意ください。
もしも家族分もカバーできると思っていて、いざ海外で何かあったとき取り返しがつかなくなってしまいます。
参考:JAL CLUB-Aゴールドカードの旅行保険の詳細はこちら(JAL公式サイト)
JALダイナースは電子マネーには対応していない(大きなデメリット)
JALダイナースカードは電子マネーに対応していません。
ふだんの支払いでコツコツとJALマイルを貯めようと考えていなかったり、電子マネーを使う予定がない場合にはまったく気にしなくてもいいポイントです。
ですが、JALマイルを少しでも多く貯めたい場合には、電子マネーに対応していないことはデメリットです。
その理由は、JALカードは電子マネーと組み合わせることで、ショッピングにおけるJALマイル還元率を最大で1.5倍にできるからです。
もしも仮に年間200万円決済したら10,000マイルの差になりますが、10,000マイルあれば国内旅行ができますし、2年貯めれば近場の海外にも行くことができます。
よりJALマイルを貯めたければダイナース以外を検討すべし
ポイント還元率が0.5%変わるだけだと、微々たるものに思えます。
ですが、まさに塵も積もれば山となる、と言った具合に貯まるマイル数にかなりの差ができます。
なので、ふだんの支払いでJALマイルをコツコツ貯めたいなら、ダイナース以外も検討することをおすすめします。
ここでは一例として、WAONに対応しているJALカードでポイント還元率がアップする仕組みを紹介します。
- JALカードでWANOに200円チャージで1マイル
※ショッピングマイル・プレミアム加入なら2マイル - WAONで買い物をすると200円ごとに1マイル
つまり、ポイントの2重どり(1度の買い物で2回ポイント獲得)ができるので、マイル還元率を最大で1.5%にできるのです。
WAONのように、SuicaやPASMOでもポイント還元率を1.50%にして、より効率的にJALマイルを貯めることができます。
ちなみにJALカードと対応する電子マネーの関係性は以下の通りです。
※スマホの場合は表を左右にスクロールできます
Suica | PASMO | WAON | |
---|---|---|---|
JAL ダイナース | – | – | – |
JALカードVisa | – | – | ○ |
JALカード Mastercard | – | – | ○ |
JAL JCBカード | – | – | ○ |
JALカードSuica | ○ | – | – |
JALカード 東急 | – | ○ | ○ |
JALカード 小田急 | – | ○ | – |
JAL AMEX | – | – | – |
※上記の表のカード名は正式名称ではありません
空港ラウンジはVIPラウンジも使える
ダイナースは世界中で世界800ヵ所以上以上の会員向けラウンジを設定しています。
空港ラウンジ数はほかのCLUB-Aゴールドカードと比べるとダントツです。
ちなみにJALプラチナカードであれば、プライオリティパスという1,200もの空港ラウンジが利用できるカードが無料付帯でつきます。
JALプラチナカードと比べてラウンジの数では劣りますが、ダイナースの場合だとVIPラウンジ(ビジネスクラス利用者向けラウンジ)も含まれています。
プライオリティ・パスはあくまでカード会社が運営する、空港ラウンジの中ではちょっとランクの低いラウンジなので、質でいうとダイナースに軍配が上がります。
JALダイナースカードの特典は?
ダイナースは旅行や食の優待特典が多くあります。
ざっくりいうと、旅行での優待・レストランでの優待・エンターテイメントでの優待の3つに分けられます。
①旅行での優待
- 厳選された国内外のホテル・旅館での特別割引
- 世界900での空港ラウンジの利用特典
- 海外からの帰国時に手荷物無料宅配サービス
- 国内/海外パッケージツアーを最大5%割引
- 旅行の手配・相談を電話一本でできる
②レストランでの優待
- 予約の取りづらい有名店を含む優良飲食店で生じたキャンセル席をダイナースクラブが買い取り、会員様へ即時公開
- レストランおすすめのコース料理を1名様無料
- 通常は予約が難しい高級料亭をダイナースクラブが会員様に代わって予約
③エンターテイメントでの優待
- スポーツクラブやスパ・エステなどの優待サービス
- 無料の保険コンサルティングや、三井住友信託銀行が提供するプライベートバンキングサービスなどの紹介
- 芸術や音楽、スポーツなどに触れることができる優待サービス
JALダイナースと他のJALカードとの違いを比較
さて、さいごにJALダイナースカードと他のJALカードを比較してみます。
3,000円を追加すればJALプラチナカードも発行できたり、他のJALゴールドカードにすれば年会費を10,000円ほど抑えられたりもします。
なので「JALダイナースカードを選んで間違いなかった!」と思えるように、ぜひ参考にしてみてください。
JALダイナースはショッピングにおいてマイルが貯まりやすいが特に優遇されていない
JALダイナースカードはJALマイル還元率が1.00%です。
JALカードでいうと、JALゴールドカード(※ダイナースはゴールドに分類されます)とJALプラチナカードはJALマイル還元率が1.00%であり、下位カードであるJAL普通カードとJAL CLUB-Aカードは0.50%です。
差別化されているように思えますが、JAL普通カードとJAL CLUB-Aカードは年間3,240円(月々300円以下)支払ってショッピングマイル・プレミアムに加入することで、上位カードと同じ1.00%を実現できます。
それどころか、waonやPASMO、Suicaなどの電子マネーをうまく活用することで、JAL普通カードでもJALダイナースカードよりも高還元率になる場面が多くなります。
なので、もしも以下にすべて当てはまったら、JAL普通カードを使うことをおすすめします。
- ふだんの生活でJALマイルを貯めたい
- 少しでも年会費を抑えたい
- JAL便に年間1,2回ほどしか乗らない
- ステータスや特典は絶対欲しいわけではない
ちなみに僕自身、JAL普通カードを発行してJALマイルを貯めています。
JAL普通カードは初年度無料で発行することができ、電子マネーを組み合わせることでJALマイル還元率を1.50%にできる、コスパ抜群のカードです。
▼JAL普通カードの詳細についてはこちら
ボーナスマイルも対してダイナースは優遇されていない
JALカードはふだんのショッピング以外にもJALマイルを獲得できる場面が多々あります。
その最たるがJALの飛行機を使ったときです。
JALカード発行後に初めてJAL便を利用したとき、毎年更新後に初めてJAL便を利用したときにはボーナスとして2,000~5,000マイルをもらうことができます。
また、初回ではなく2回目、3回目でも+αでJALマイルをもらうことができます。
他にもJALの機内で買い物をするとき、JALの航空券を買うときなどにも、+αでJALマイルをもらうことができます。
実際にもらえるJALマイルを表にまとめてみました。
※スマホの場合は表を左右にスクロールできます
年会費(税抜) | JALマイル 還元率 |
入会搭乗 ボーナスマイル |
毎年初回搭乗 ボーナスマイル |
フライト ボーナスマイル |
アドオンマイル | |
---|---|---|---|---|---|---|
普通カード | 2,000円〜 ※初年度無料 |
通常0.5% | 1,000マイル | 1,000マイル | 通常より10%プラス | なし |
ダイナース | 28,000円 | 通常1.0% | 5,000マイル | 2,000マイル | 通常より25%プラス | なし |
CLUB-A | 10,000円 | 通常0.5% | 5,000マイル | 2,000マイル | 通常より25%プラス | なし |
CLUB-Aゴールド | 16,000円〜 | 通常1.0% | 5,000マイル | 2,000マイル | 通常より25%プラス | 100円で1マイル ※アメックスのみ |
プラチナ | 31,000円 | 通常1.0% | 5,000マイル | 2,000マイル | 通常より25%プラス | 100円で2マイル |
ボーナスマイルは、JAL普通カード以外は変わりません。
年会費の高いプラチナやゴールド(ダイナース)がとくに優遇されていないのは残念ですね・・・
おまけ|アドオンマイルについて(JALダイナースはナシ)
JALグループ便を利用するときの航空券代の支払いをJALカードでするときに、ボーナスでマイルがもらえるのですが、それをアドオンマイルといいます。
アドオンマイルは、カードごとで以下のように貯まります。
- ゴールドカード(※アメックスのみ):
100円=1マイル - プラチナカード:
100円=2マイル
以下の表は、実際にJALプラチナカードでJALグループ便の飛行機の決済をしたときに獲得できるマイルです。
アドオンマイル(100円につき4マイル) | |
通常 | 100円=1マイル |
特約店 | 100円=1マイル |
アドオンマイル | 100円=2マイル |
合計 | 4マイル |
100円で4マイル貯まるので、還元率はなんと4.0%です。
JAL便に関してはもちろん、航空券の購入でここまで還元率が高いのは、他のクレジットカードと比較してもトップクラスです。
結論:JALダイナースはとくにJALマイルを貯めやすいわけではない
残念ながら、JALダイナースはほかのJALゴールドカードとJALマイルの貯まりやすさが変わりません。
身も蓋もない話ですが、JALダイナースはあくまで「特典」に重きを置いているため、年会費が高いからJALマイルが貯まりやすいというわけではないのです。
なので、VIPラウンジ(ファーストクラス・ビジネスクラス利用者向けラウンジ)の利用特典やグルメ優待特典をはじめ、優待特典が魅力的だと思わないなら、ダイナースカードは発行しないほうがいいかもしれません。
逆に、ダイナースカードの特典を知って、魅力的でぜひ使いたい!と思ったら、ぜひ発行することをおすすめします。
クレジットカードは万人にぴったりのものはないので、自分がピンっと来たら発行するのがいいですよ!
2021年1月現在:入会キャンペーン中!JALダイナース発行+利用でJALマイルがもらえます
2021年1月現在、JALカードはWeb限定で入会キャンペーンが開催されています!
JALダイナースカードはJAL CLUB-Aゴールドカードに分類されるため、最大で8,050マイルを獲得できるチャンスです。
キャンペーンの内訳は以下の通りです。
- 入会ボーナス:
2,500マイル - ショッピングマイルプレミアム加入:
500マイル - 入会搭乗ボーナス:
5,000マイル - JALカードアプリDL&ログイン:
50マイル
ぜひこの機会を利用して、お得にJALカードを発行してください。
もらえるものは貰っておかないと損ですからね・・・!
まとめ:JALダイナースは優待特典が魅力的なカード!
JALダイナースカードはJALマイルを貯める点では、ほかのJALゴールドカードとさほど変わりありません。
しかしダイナースならではの優待特典はかなり魅力的です!
とくに、VIPラウンジを含む世界中850を超える空港ラウンジ利用特典や、提携レストランを利用時に1名分無料になる特典はJALダイナースカードだけの魅力です。
JALダイナースカードでダイナースの贅沢な特典を使い倒しつつ、JALマイルを貯めてみてはいかがでしょうか?
また、他のJALカードや、はたまた違うJALマイルがたまるクレジットカードを検討したい場合には以下の記事を合わせてお読みください。